旧HP・旧ブログを休止宣言して、十日ほど。
もはや、再開である。
今のところ、完全秘密の、細々営業である。
このブログは交流が第一目的ではない。それは旧版と同じである。
ならば、何故ブログをするか・・・。
ひとには「表」と「裏」がある。
俺の「表」の姿は何と言おうか、非常に演技的である。職種の所為であるのかもしれない。
優しく、丁寧、真面目、勉強熱心。従って評価は悪くない。
だが、「裏」の俺はまったく違う。
煩悩も欲望も人一倍強く、嫉妬深い。
裏表があるのは悪いことではない。人ならば当然のこと。
静かに続けたいと思う。
寒くなった。
根雪のない冬が毎年続き、この冬もそのようであった。
今晩の雪はさらさらとした粉雪だ。強風に煽られて、斜めに吹き付けるようであった。
冷えきった大地は、地熱で雪を融かすこともできない。
道路は固く踏みしめられた雪で凍っていた。
そこへ風が積もった雪を吹き上げる。風の道を示して、白い蛇が地上を這う。這わせるだけでなく、天空に吹き上げさせる。
地吹雪。
君は地吹雪を見たことがあるか? ドカ雪とは無縁の土地に生まれ、生活している君は見たことがないかもしれないな。
厳しくて美しいんだ。こんな天気が俺は大好きだ。
車で出かけるには、横滑りが怖いものだ。
だが、歩くのは素敵だ。きっと、雪に埋もれながらも、びっしょり汗をかくだろう。
降りしきる雪の向こうに、かすかにクリーム色に滲んだ望月が見えていた。