小雨模様。
昨日は妻と別床に寝た。
朝食はいつもどおり、用意されておった。ただし無言。
娘とは、もちろん子どもゆえ、会話はある。妻とはない。
「それは違うかなー?」と思いながらも、昨日行けなかった買い物へ出かけようと提案してみた。
「いいわ」と短く拒否された。
そりゃそうだろうと納得しながらも、とっかかりもつかめなかったかと残念に思う。
庭の小さな南天に赤い実のなったのを見つけ、誰ともなしに「南天に実がついたねー」と呟いてみる。答えはなかった。
ぴりぴりした空気に負け、自室で調べ物などして過ごす。
知らぬ間に妻は食品の買い物に出かけたようであった。
夕食は、俺のあまり好きではないとんかつ。妻の小さな仕返しか。
黙って食う。
針のムシロである。いや、自分で針のムシロをひいて座っているようなものか。