暖かく春めいた一日であった。
俺の家は完成をみた。
住宅会社のたっての願いで、内覧会をする予定だ。
他人が俺の家を、住み着く前だとはいえ、ちょろちょろするのは好きではない。
世話になった大工さんの技を見せびらかす、という妻の意見に賛同を感じての同意である。
少しずつ、俺の部屋も片付けなくてはならん。本の詰込みが一番の手間である。
転勤族であったゆえ、ちゃちゃっとできる自信はある。
だが、親分に「すぐに発て!」の命令を受けた場合と異なり、やる気がいまひとつ。直前にならねばできない、悪い性質の発露か。
やはり夜になると冷えてくる。
昨夜の仕事で少々疲れ気味。
関節がきしむ。神経痛持ちの爺さんのようである。
面倒くせーちゃあ投げ出し、寒いっちゃあ「セツネェ」と言う。
心身ともにバランスは取れていると思われ。
ひとはそれを、怠け者というのです♪
・・・自省。
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