美しい春の青空の広がる一日であった。
絶好の入園式日和。
新しい制服に身を包んだ娘を連れて出かけた。父母と祖母で。
内心、家族総出のようなものだと思い、そんなやからが他にもいるのだろうかと疑問に思った。要するに恥ずかしかった。
ま、仲良さげな家族連れに見えるだろうことは、悪いわけではない。内情がどうであろうと。
とはいえ、さほど内情と乖離しているわけではない。俺と義母の関係も修復されているからして。
気にすることないと思い、言い聞かせてきた。
ごちゃごちゃ言い連ねているあたりが、俺の気持ちの整理のつきにくさを物語っている。
礼拝つきの入園式。仏教色の強さに少々驚く。
しかし、何らかの規律・教え・哲学などなどを、心の中に養えるのはいいことだろう。
沢山の新入園児の中、大柄な娘はよく目立った。
神妙な顔をして、緊張気味に発っている娘の姿に成長を見た。
妻もその姿を愛しく思ったらしく、俺と目を合わせて、微笑んだ。
義母は横で鼻をすすりあげてばかりいた。花粉症だそうだ。そればかりとは言えないのではないか、と負けず嫌いの性格が良く似ている俺は思ったのだが。どうだろう?
トリイ・ユキの制服を着た娘。おしゃれな娘は、ご満悦であった。
君の希望通り、公開しましたよ♪
ここまで育ててくれた妻に感謝の気持ちが自然に湧く。ありがとう。
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