梅雨のはしりかと思われるような、蒸し暑い一日の始まりであった。
しのつく雨と、ねつい湿った大気が体にまとわりつく。
午後になって雨はやみ、太陽が戻ったが湿気は相変わらずで、過ごし辛いものだった。
また俺の職場には冷房は入っていないのだ。
旧HPでリンクしていた人たちのうち幾つかのものが放置状態である。コメント欄などが荒らされているのを見るのは忍びない。
その部分だけの管理はしたらどうか、と思うのだが。或いはすぱっと止めてしまうか。
・・・所詮は他人事である。
帰宅は遅くはなかったが、一日忙しかった。それだけだ。
一日の終わりに聞くのは、エディット・ピアフのベスト盤(?)である。
声量の豊富な甲高い、少々濁った声が歌によく合っている。巻き舌のフランス語は訛っているのか、そうでないのかは、素養のない俺には判別不能であるが、それも趣があると今日は感じる。
録音が古いため、どんなに工夫したところで、その古さは隠せないのが、また味のあるところ。
恋にすべてをかける歌。
恋を失くして嘆く歌。
情熱の異様な響きは彼女特有である。彼女の生涯を想えば、むべなるかな。
男などというものは浮気な生き物で、常に目移りしているようなものである。しかし、いつも戻ってくるところには戻ってくる、厚顔なものでもある。
男の性質を知り尽くして、呆れながらも見守っているような。フランス女の嘆息よ。
PR