秋虫の声の聞こえる季節になった。
朝方、曇り空。ぱらりと雨の降った地域もあったそうな。
昼からは美しい青空が広がった。
どうも、週末になると気分が落ちてくる気配がある。
休日の時間がいけない。暇にまかせて、いろいろと考えてしまう。考えることが有意義なことならばいいのだが、思考形態が後ろ向きに傾いているので、ロクなことを考えない。
この前、自殺週間に因んで、死について考えてしまったから、もういけない。死にまつわる事象が自分に向ってきてしまった。
よって、小さい死を繰り返していた。つまり週末には寝てばかりいた、ということである。
まったく、俺の愛人はしつこい。また心中を囁かれた。
♪ だけど、心なんて
お天気で変わるのさ ♪
巻き舌気味のアン・ルイスの歌声が蘇る。
よう言ったものだ。
このところ、幼い子供が被害にあう事件が続いている。
確か、奈良の事件も秋であった。秋になると、ある人々の心には残虐なものが沸き起こり留められない、とでもいうように。
縊れた少年の遺体は、どんなに切ないことだろう。
雨に打たれる裸の幼女の遺体は、どんなに惨いことだろう。
子供を持って、その種の犯罪のおぞましさを初めて知ることよ。
子供・・・。
そうだな。
子供がいなければと思ったり、子供がいないときはと懐かしんだりすることは、ある。
子供は俺にとって、得意な存在ではなかったし、今でもそうだ。
子供は天使のときもあるが、小悪魔であることの方が多い。
娘の笑っている顔はもちろん好きだが、寝顔の方が好きだ。
早くいろいろな話のできるような歳になってほしいと思うが、そのころには父親とは遊んでくれそうにない予感がする。
娘の胸には俺と同じところにほくろがある。それを見るたびに可笑しい。
本日の体重70kg。信じられん。
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