春めいて暖かい。
今日も美しい青空が広がった。光に春の匂いがする。
昼飯と一緒におやつまで食う。小豆蒸しパンという、あんこを挟んだ黒糖蒸しパンである。いかにも、この大手パン会社本社の所在する東海地方の雰囲気がする。
食い終わりにガチリと硬いものが歯に当たった。吐き出してみると、鈍く銀色に輝く金属片である。
見ていた同僚が「異物やろ!? 製造元にクレームせなあかん」と忠告してくれた。
パンの袋に書かれたフリーダイヤルの番号を眺めつつ、携帯を取り出してみる。気が進まないが、異物混入ならば、被害を拡大させないためにも、知らせるのが順当だろう。
金属片を指先でいじりながら、ダイヤルを仕掛けて・・・気づいた。
金属片は歯の銀冠だったのだ。
確認してみるとなるほど、奥歯の銀冠が無くなっておった。
製パン会社に電話しなくてよかった!
しかし・・・、不運である。
この状態からいって、他の歯にも異常がある可能性が高い。
長い歯科通院を想って、げんなりする。
きちんとブラッシングをし、歯間ブラシも通していたのになあ・・・。
ま、早めのお手当て。多忙にかまけて歯医者などご無沙汰であったゆえ、いい機会だ。
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