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退職する上司の送別会があった。
俺がメンバーの出欠をとり金を集める係、専門用語では幹事をいう、の一人であった。今日の日を迎えるまで、仕事の合間にちょっとした手間がかかった。

ひとつは、どこの部署まで声をかけるか、という問題であった。そこそこ長く役職にいた人であるから、人によっては社内全体に声をかけるべきだという人もおる。本人が「おおごとにしないでくれよ」と、どちらとも取れない表情で言うから、迷った。
結局は、本人の言葉通り、関連の深かった部署のみに声をかけた。個人的に情報を得て、参加の意思を伝えてくる人もあったから、これはこれでよかったと思う。
本音は、時期的に忘年会シーズンであるし、大所帯の会場を抑えるのが難しそうだったから、であるとも言える。
もうひとつは、主役の上司の偏食に起因する問題である。上司は魚が嫌いである。よって肉、または居酒屋ということになる。焼肉にしようと幹事の間で話がまとまる。すると、上司は炭火焼七輪の焼肉は嫌だと注文をつけてくる。短気な上司は、肉の焼けるのを待っていられないのだ。俺もそうだから大きな声では言えないのだが業界の人の特徴とも言えよう。

まったくもって、面倒な役目であった。他人の面倒を見るのが嫌いな俺であり、何より大嫌いな上司の世話だと思うと、余計にかったるい気分になった。


送別会自体はうまくいった。
翌日の勤務のあることとて、みなピッチが速かった。注文を取りまとめるのに忙しかった。
俺と卓を囲んだメンバーは、よく食う連中であった。また、俺よりも生焼けの肉を好む連中であった。「おいおい、それはレアというよりブルーだろ!?」というくらいの焼き目で、肉がどんどん無くなる。
あまり食べられず終了。
その後は、帰りたがらない上司につかまり、延々説教の聞き役である。
花を抱えたおっさんと男二人がミスタードーナツで、長々とコーヒーを飲み続ける・・・という苦行が待っていた。
地獄であった。
苦手な上司への最後のご奉公、と自らに言い聞かせ、耐え忍んだ。

そうして、俺の忍耐の甲斐もあり、上司氏は上機嫌で帰宅してくれたのでありました。


もう疲れた。

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