雲ひとつない晴天。過ごしやすい、美しい一日であった。
通勤のついでに煙草を買った。いつも寄る自動販売機でもなく、行きつけのコンビニでもないところにある自動販売機であった。
それは新しい機械で、顔による年齢認証のカメラの付いているものであった。よってタスポは必要とされない。これはいいものだと俺は思った。
しかし機械は俺を成人と認証してくれない。いや、それは正しい表現ではないのかもしれん。が、とにかく煙草を売ってくれないのである。
二回も機械に拒否された。
俺の顔は成人の範囲に満たない幼さなのであろうか?
機械の認識データが拙いのであろうか?
或いは、俺のツラは人間離れしているとでも言うのだろうか?
とにもかくにも、データの更新を強く希望したいものだ。
矢島美容室について、友達に教えを請い、初めて知った。
テレビ番組の企画ものらしいが、流行っているのか? 俺はちっとも知らなかった。
♪ネバダから 来ています♪
何と感想を述べていいのかわからない歌詞が、頭の中をぐるぐる廻っている。そのうち鼻歌に歌ってしまいそうで、怖い。気を抜いた瞬間など危ないから、注意しようと思う。
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