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晴れ。風もぬるく、過ごしやすかった。


俺は妻のことを「お前」と呼ぶ。
思い出すときはかなりぞんざいな代名詞で思い浮かべる。曰く、「あいつ」であるとか「あれ」であるとか。
妻と俺という濃密な関係の間では、他者の入り込む余裕はさほどない。だから、多くの場合それは二人称で語られるわけだ。

Kのことなども、二人称で思い出すことがしばしばである。
「お前、どうしているのかねぇ?」
或いは、「あいつは今幸せでいるのだろうか?」
そんな風に考えることがある。
Kと俺の関係は、記憶の中の若い二人のままである。あのときの濃密な関係のまま、思いだす。

君のことは、やはり二人称で思い起こす。
君は元気なのか? どうしているのだろうか? 何を感じている? 飯は食いましたか?
Kとの違いは、現在進行形で思い出すことだ。
Kとの関係が死んでしまった関係とするならば、生きている関係、という言葉こそがふさわしい。疑問文の先には必ず「今」という言葉が隠されている。

名前をまったく重要視しないわけではない。濃密な関係にある二人の間にはただ相手のあるのみ、という気がするのだ。

そして、家族かそれに準ずる者にしか許されないであろう呼称を使うとき、俺は初めには畏れを感じた。許された今では、そう呼ぶとき何かしらの誇らしさを感じるのである。
俺がそうされるときも同じだ。
秘かな喜びですらある。
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