金風清しい、美しい一日であった。
気分はいまいち。つまらん気分であった。
幼稚園の迎えに行く道すがらに、妻が警官の尋問を受けたとか聞く。昨日の同時刻に、人身事故があり目撃者を捜しているとのこと、であった。
最近の警察官は物腰が丁寧になり、優しげになった。それは同感であるが、いいことなのか、悪いことなのか。昔の威圧感のある警官を懐かしく頼もしげに思い出す。
妻は「ぴっとした制服姿がかっこよかったー。男前に見えたー」とか言う。俺の制服姿には無感動なのに、いつから制服フェチになったのだろう、と思う。
ま、俺の制服姿はだらんとしているしねー。悪かったね、ぴっとしていなくて。
というか、俺の前で他の男をほめてはならん。
勝手に自分を卑下して、すねる。
少しつまらん気分が増した。
また、制服の女性警察官に悪さをする容疑者の俺、というしょうもない妄想をしてしまい、更につまらん気分加速。
ありがち過ぎてひねりが足らん妄想である。
妄想力の減退を感じる。
妄想力の減退は精力の減退に通ずるというもの。年齢の所為だろうか、体調の所為だろうか。
いや・・・きっと秋の所為だろう。
秋はアンニュイな気分。アップダウンが激しくてお疲れ気味、である。
左の膝に青あざを発見した。いつできたのか覚えていない。
秋の寂しい星空に、半分過ぎの月が「どうしたか?」とでも言うように、液晶画面を覗き込んでいる。
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