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早朝、ぱらりと雨が降った。ところによっては、激しい一雨があったようであった。
日中は快晴。

昨夜恐ろしい不安感に襲われた。翌日の月曜日の勤務に対する不安だったのだろうか、そうではなかったのか、判然としない。
こっそりとレキソタンの小さいのを一錠飲んだ。ほどなくして、軽快。落ち着いた気分で就寝できた。


月曜日のこと、職場は慌ただしかった。朝のラウンドを終えて、ミーティングもそこそこに階下へ降りて商談。たくさんのお客で店は溢れており、息をつく暇もない。
週末の休みのおかげで足腰の調子は悪くない。それでも朝から歩き回っていると、脚が重くなってくる。静養中にかなり怠けてしまったのだなあ、と今頃になって後悔である。静養と体力回復とは、ほんに難しいことよ。
気分的には、今日もあまりぱっとしない気分であった。以前から月曜日は憂鬱であったから、昨日の影響でもないと思う。夕方には多少向上しているあたりが、教科書的である。苦笑。
寛解に至る道は険しくも長いものだと、身をもって知る。


早めに帰宅して夕食。
本日の副食は、味の薄い肉じゃがであった。
できたてで味のしみ込みが悪かったのだろう。明日になれば、味もしみて旨くなったことだろう。今晩のうちに全部食べてしまったけれど。

妻の話を聞きながら、娘の食事の行儀を直しながら。ゆっくりとした食事とは言えなかったが、家族の食卓とはそんなものだろう。
妻が突然「女はいつまでたっても女なのねーと思った」と意味深なことを言う。
聞き流していた話が何だったのか尋ねた。
すると、スーパーマーケットの駐車場で、車の窓を全開にし、恋人と思われる相手にしなだれた感じで電話をしている、普通のおばさん風(50代か?)のご婦人に対する、妻の感慨を述べた言葉であった。
「(50代ならば)まだきれいな人もいるでしょう?色気のある人も」と俺は返した。
しかし妻は、そのご婦人が化粧気もなく、おしゃれな服装もしておらずだった点を強調する。ご婦人の容姿が想像できるような物言いであった。覚えず笑いのでること。
「他人の会話を盗み聞きするのはやめなさい」と窘めておいた。が、顔は笑っていたと思う。
「盗み聞きでなくてー、聞こえたんやもーん。窓開いてたからなー」と妻は笑う。
悪趣味だが、どんな顔をして聞いていたのかと思うと、可笑しい。


女はいつまでたっても女か・・・。男だってそうだろう。
妻は世間話のひとつとして話したのだろうが、俺は深読みしてしまう。というか、深読みしたい。

もうちょっとしたら、我々も男と女だったことを思い出させてやるよ、奥さん♪

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