九月の始まり。
粘りつくような湿度の高い一日であった。盛夏のカラッとした暑さとは違っている。
過ごしにくい一日であった。
本日より仕事再開である。
新学期を迎えた小中学生と共に、新たな気分で出勤・・・と思ったが、ここいらの学校では二学期制が導入されており、今日は二学期の始まりでも何でもない普通の日なのだそうだ。
何やら、俺の出鼻をくじくようである。
俺は俺なりに新学期のスタートを切るつもりで、出勤。
朝のミーティングで一応「今日から復帰しました」の挨拶をひとつ。パラパラと、気持ちのこもっていなさそうな拍手を受ける。
先輩からは「痩せたなー」とありのままの言葉をもらった。俺の気にしていることをわけもなく言い放つところが、先輩らしさ健在である。
部長からは「お元気そうで」との言葉をいただく。まあ・・・元気になったから出てきたのであるし・・・。久しぶりに会った患者さんによくかける言葉ではあるのだが・・・。それは、的を得ていない言葉使いであるように思われる。
その後は・・・先週まで静養していた人間とは思われていないかのような、扱いを受けた。
歩きはもちろん、座り仕事をしていても疲れた。何より、そうそう座ってもいられなかった。
俺はこんなにも忙しく働いていたのだろうか、と病み上がりの体がつぶやく。
足腰を鍛えなおされて帰宅。すでに筋肉が笑っておる。
慣れるまでしばらく、足腰がせつねぇのだろうなー。
もう明日には現場の手伝いがセットされたし。
人使いの荒いのは知っていたが・・・「人」使いというよりは、牛馬の如し。
今朝は気分で勝ちに行ってみたが、宵には心身ともに逆転されておった。
復帰第一戦は、調整不足で、俺の負け。
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