入院中はオリンピックを見る余裕もなかった。しかし今は毎日眺めている。
やはり日本選手の活躍は見ていて、楽しくも嬉しい。
水泳の北島選手の素晴らしい金メダル。柔道の不振が気にかかるが、それでもメダルをいくつか得ているのは頼もしく思われる。
体格の優れた西洋人と互角に闘える選手たちはそれだけで、十分素晴らしい。
ところで・・・静養というのは退屈である。
昨日はさすがに大人しく家でごろごろしていた。しかし今日はもういけない。退屈で退屈で・・・。
妻は今日も家にいるように勧めた。当然のことであるが、おれは不満でしょうがない。
新聞の折り込みに入っていた電器屋のチラシの、PCが目にとまった。冷やかしにでも見に行ってみよう、と妻に訴えた。移動は車であるし、さほど歩くわけでもなし、PC売場を見て回るだけならいいだろう、と妻を説得した。
また、俺のマッキントッシュのノートの調子が久しく悪いゆえ、そろそろ新しいPCが必要なのだ、とも。
妻もPCを使いたいのだろうから、PCは二台必要だ、とたたみかけた。
妻はしぶしぶ納得した。
電器屋のPCコーナーは美しいデザインのPCが並んでいる。液晶も美しくなった。俺のマッキントッシュはもちろん、妻と共有の古いウィンドウズの画面とも雲泥の差である。
妻と二人で技術の進歩に感心することであった。
俺は新しいノートPCがほしくてたまらなくなった。
マッキントッシュとウィンドウズとどちらにしようかとはもう悩まなかった。
なぜなら、今では、仕事で使うようなソフトもウィンドウズで、用意されているからである。ウィンドウズで十分なのだ。そして、ウィンドウズのノートPCの方が種類も多くて選ぶ楽しみがある。
長いこと商品を見比べて、俺は妻に「これを買おう」と言った。
妻は突然のことに驚いた。俺のいつもの悪い癖で、自分の思考過程を口に出して妻に説明していなかったから、である。
説明するといっても、スペック的なことは妻に話してもさほど興味はないだろう。
妻は「本当に買うつもりやったんー?」と言った。
ダメなのか、と尋ねたら、古いウィンドウズだけではいけないのか、と答えた。
古いデスクトップのPCは5年も使った。買い替え時でもあるのだ。また、娘がカードゲームで遊ぶようになったゆえ、家族用にしておけばいいのではないか、とも思う。
何より俺が買う気になってしまったのだから、もう仕方がない。財布を握っているのは我が家では俺だから、である。
そういうわけで、新しいウィンドウズのノートPCを購入した。
ルーターの設定に、いつものごとく苦労したが、うまく接続できた。
そして、新しいPCで日記をつけている。快適である。
黒い漆塗りのようなキーボードのタッチがとても心地よい。HDDもメモリーも大きい。
そしてスピーカーが、また良いのだ。普通のノートPCとは思えないほどである。それが気に入って、この商品にしたわけでもある。
柔道が不振だと先ほど書いたが、無差別級で男女ともに頑張りを見せた。金メダルと銀メダル。実に素晴らしい。
銀メダルは負けてもらうメダルだとも言われるようだが、悔しさ半分、次への闘志を生むものだろう。それだけに価値のあるメダルだと思う。
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