暑いが、爽やかな暑さ。まるで秋の始まりを思わせる空気でもあった。
先日の金沢の大雨では、友達数人から安否を気遣うメールをいただいた。遠くから、他人の様子を気に掛けてくれる、それのできる心象に感激した。
福井は激しい雨と雷の悪天候であった。4年前の水害を思わせたが、洪水の出ることはなかった。
今日は午後までの勤務にしたく思ったが、そういうわけにはいかず。貧乏稼業である、とつくづく思う。
午後を大きく割って、5時過ぎの退勤となった。
そうもあろうかと、妻に入院のしたくを任せておいたのでよかった。
帰宅後、したくの確認をした。
浴衣など、見慣れてはいるが、初めて着る病人装束である。
妻がサイズを心配して、試しに羽織らされた。丈が多少短かった。浴衣ゆえ、許容範囲であろうか。
娘が「○○のは?」と自分のも欲しがって、頓狂な言葉を掛けた。病人じみた柄の浴衣であるのにこんなものが欲しいのかい、と思うと、笑えた。
夜になると、妻は心配になってきたようである。
俺の病状や治療に関することは勿論、入院中一人になるのが心細い、とか言う。娘のことなど、手の掛かることも多いから、さもありなん。
不甲斐ない妻とも思える。しかし、たった10日あまりのことを不安がる妻を憐れと思う気持ちが、俺には多い。
病院と家を行ったり来たりしているうちに終わってしまうだろう、と慰めた。
病状については、手術して初めて詳しいところがわかるのであるが、努めて不安感を煽らないように、早期に発見されたことを強調しておいた。
妻は納得がいったようではなかった。それはもう、なすすべのない種類のことであろう。
明日入院をする。
あさっては手術だ。ちちははに貰った傷のない体にメスを入れられる。
怖い、と思う。それ以上に、癌を思ったからだを怖いと思う。
君が祈ったように、名も知らぬ明るい星に向かって念をこめる。
もう一度健康を取り戻して、ここに立てるように、と。
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